今回はどうじな.ネットでRPGの制作をしているぱいそん氏にお話を伺いました。
 私とぱいそん氏との出会いは、私が2010年にRPG制作スタッフを募集したのがきっかけでした。
 シナリオライターで同人活動をしていたぱいそん氏から、RPGの制作に挑戦したいと応募がありました。

 ぱいそん氏は過去にも様々なシナリオを手掛けており、エロ部分は苦手だが、物語は面白いものを作れるとのことでした。
 そこで、エロ部分はエロライターに任せることを条件に、RPGの物語を作ることをお願いしました。
 そして、2011年に同人サークル Sweet Princess逆襲のブラックパール団をリリースすることが出来たのです。

 その後も数々のRPGを制作しているぱいそん氏にお話を伺いました。

------------------------------------------



  僕はエロゲー黎明期のユーザーでした。
  1990年代半ばから2000年半ばぐらいまで良くプレイしてました。
  なので、そこ頃のエロゲーに確実に影響されてます。

  やはり、一番影響されたクリエーターはエルフの蛭田氏とアーベルの菅野氏です。
  蛭田氏は現役引退、菅野氏は惜しくも亡くなりましたが、
  ふたりの作品はエロゲーというジャンルを超えた素晴らしい作品でした。

  僕が物語性を重視するのは、振り返ってみて印象に残っているゲーム――
  蛭田氏の『el(エル)』 や『DE・JA』、菅野氏の『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』、
  『DESIRE』『EVE burst error』がそうだったからです。
  こんなゲームを作ってみたいと本心で思いましたし、それは今でも変わりません。

  現代の抜きゲー志向から少しズレてるのかな? とずっと思ってましたが、
  あるきっかけで考えが変わりました。
  とある有名動画配信サイトを見てたんですが、
  現在流行ってるゲームって子供のころの遊びの焼き直しだったんです。
  DBDなんて鬼ごっこを今風にアレンジしただけじゃないですか?
  ああ、今も昔も本質的には変わらないんだなと思いました。
  昔のエロゲーにはアダルト(成人向け)ゲームという色合いが濃かったように思います。

  難しい漢字がバンバン出てきたり、シナリオも複雑で難解な作品が多かった。
  それだけに、『自分は大人扱いされている。大人のゲームをしてるんだ』という妙な至福感を味わえました。
  これからもそんなゲームを作っていけたらと思っています。

  ぱいそん

------------------------------------------

 以下はぱいそん氏が制作をしたゲームになります。
 ただエロいだけではない、骨のある物語を楽しみたい方はぜひご購入ください。